目立たない矯正装置を徹底比較!一番目立たない、一番安い、一番早い矯正はどれ?
こんにちは!船橋市のタワーサイド歯科室、歯科衛生士の藤野です。矯正治療には“装置が目立って恥ずかしい”というネガティブなイメージがつきまといますが、目立たない矯正装置を選ぶことで快適に歯並びを改善できます。今回はそんな目立たない矯正装置を比較し、どれが一番「目立たない」「安い」「早い」か、についてご説明します。
目次
目立たない矯正装置の種類と特徴
写真や映像上での見た目が重要となる芸能人は、矯正装置を選択する際に「目立たない」という要素を重視されます。ただ、ひと言で目立たないといっても、装置の種類によってその特徴が大きく違います。ここでは目立たない矯正装置の種類を挙げ、それぞれの特徴を紹介します。
裏側矯正(舌側矯正)
裏側矯正とは、歯に貼るブラケットを歯列の裏側に装着する治療法です。当然ワイヤーも歯の裏側に装着されます。最も標準的な“表側矯正”とは使用するパーツが少し異なるものの、基本的にはワイヤー矯正の一種とお考え下さい。
ワイヤーの種類によってさまざまな矯正力が発生し、歯を動かすことができます。矯正装置が歯列の裏側に隠れるため、まったく見えないといっても過言ではなく、目立たない矯正の代表格といえる装置です。
マウスピース矯正
昨今、目立たない矯正装置として注目を集めているのがマウスピース矯正です。透明な樹脂製のマウスピースを装着して歯を動かす方法で、装置が目立ちにくく、患者さんご自身で着脱が可能です。これらの特徴から芸能人やタレントの方々に人気が高い矯正装置です。
最近では「目立たない矯正」というと、この「マウスピース矯正」を思い浮かべる方が増えてきたようです。マウスピース矯正は装置製作のプロセスの大半がデジタル化され、加えて術前に治療後イメージのシミュレーションを見られるため、安心して治療を開始できる点も人気が高まっている理由のひとつです。船橋のタワーサイド歯科室では、マウスピース矯正の代名詞ともいえるインビザラインを2007年より採用しております。
ワイヤー矯正(審美ブラケット・ホワイトワイヤー)
最も標準的なワイヤー矯正(表側矯正)にも目立たない矯正装置があります。それは白色やGOLD色のワイヤーや、サファイヤ製、セラミック製のブラケットです。本来はシルバーの金属色がむき出しの矯正用ワイヤーに白いコーティングして、歯の色と自然に馴染むようにしたり、GOLD色にして皮膚の色と馴染むようにしています。
セラミック製のブラケットも天然歯に近い色をしているので違和感が少なく、サファイヤ製のブラケットは透明感が強く、ベースにある歯の色がそのまま透けて見えることで審美性の低下を防いでいます。
つまり、表側矯正=目立ちやすいといわけではなく、審美性の高いブラケットやワイヤーを選択すれば、目立ちにくい矯正装置に変えることが可能です。
目立たない矯正装置の正しい選び方
このように、目立たない矯正装置は大きく3つに分けられ、それぞれに異なる特徴があります。3つのうちのいずれかが絶対的に優れているということはないため、どのようにして選んだら良いのか迷ってしまいますよね。
もしもこれら3つの詳しい比較情報をご覧になりたい方は、拙著『咬み合わせが気になったら読む本 -人に知られずにできる歯列矯正』 第8章:「各種矯正装置の特性を比較する」
をご参照ください。
どの矯正装置で治療するかを選択される際、意識していただきたいのが「優先順位」です。矯正装置を選ぶ際に何を一番重視するかによって最善といえるものは変わってきます。具体的には「目立たない」「安い」「早い」「痛くない」「外せる」「しゃべりやすい」「楽器が吹きやすい」「スポーツをする際邪魔になりにくい」など、どれを一番優先したいのかをあらかじめ考えておきましょう。
それが決まれば自ずとご自身に合った目立たない矯正装置の種類も絞られます。今回は「目立たない」「安い」「早い」この3項目に絞って考えてみましょう。
とにかく一番目立たない矯正はどれ?
矯正装置に対してとにかく一番目立たないことを求めるのであれば、「裏側矯正」が適しています。上顎に関しては装置が完全に歯列の裏側へと隠れるため、目立たないというよりは“見えない”といった方が正確かもしれません。マウスピース矯正も目立ちにくくはありますが、至近距離で凝視したら、透明な装置に存在に必ず気付くものです。
ただし、裏側矯正は非常に患者さんの忍耐を強いる治療法と言えます。例えば舌の先や根元などに治療期間中常に異物感、場合によっては痛みを伴います。
一番安くて目立たない矯正はどれ?
おそらく、矯正治療についてリサーチしていて値段が安いと感じるのはマウスピース矯正でしょう。マウスピース矯正は安くて目立たないということから、昨今、人気が高まりつつあります。
しかしこれらの値段の安いマウスピース矯正は、奥歯を動かせないシステムとなっているため、安さを享受できるのは一部の患者さんのみとなります。安さだけに惹かれて矯正装置を選ぶと失敗や後悔する恐れが高まりますので十分にご注意ください。一番多い失敗は[術前よりも術後の方が“出っ歯”になってしまう]ことです。
奥歯を動かさず、前歯の矯正だけで完結できる患者さんは、昭和大学歯学部矯正科の調査でわずが3%以下というデータがあります。これに該当する方は、マウスピース矯正による治療が最も安くなります。
これらに該当しない方々、つまり奥歯を積極的に動かす必要がある矯正治療の場合には、マウスピース矯正の方がワイヤー矯正よりも高くなるのが一般的であることを覚えておくと良いでしょう。
一番早くて目立たない矯正はどれ?
矯正治療に対して「一番早い」という点を重視する場合は、装置選びが難しくなります。というのも治療の早さは装置の種類によって決まるというより、治療を受けられる患者さんの歯並びによる要素が大きいからです。矯正治療全体としての期間は、特殊な場合を除いては、装置の種類による大きな違いは見られないといえます。
まとめ
今回は目立たない矯正装置の徹底比較を行いました。矯正治療に対して何を重視するかで最適といえる装置が変わりますので、目立たない矯正装置選びに迷われている方は、タワーサイド歯科室までご相談ください。芸能人が好む目立たない矯正治療も得意としております。
歯科衛生士 藤野
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