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インビザラインで矯正治療中にホワイトニングできる?

カテゴリー: マウスピース矯正

こんにちは!船橋市のタワーサイド歯科室、歯科衛生士の藤野です。インビザライン(マウスピース型矯正)で歯並びの治療を希望される方は、口元の審美への関心が高く、普段からホワイトニングしている方も珍しくありません。そのため、「インビザラインとホワイトニングを同時に行えますか?」というご質問をよく頂きます。

結論から申し上げると “同時に行うのは推奨できません”。 ホワイトニングには大別して2種類あり、インビザラインとの相性もそれぞれで異なりますが、基本的には矯正完了後、あるいは矯正開始前に行うのが良いでしょう。

今回はそんなインビザラインとホワイトニングの関係について分かりやすく解説します。

ホワイトニングの種類と費用の目安

ホワイトニングは、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、患者さんご自身が自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類に分けられます。

オフィスホワイトニングの特徴

オフィスホワイトニングは、歯科医師や歯科衛生士といった有資格者が施術するホワイトニング法です。作用が比較的強い薬剤と光照射等によって歯を漂白します。即効性が高く、数回の施術で目標とする歯の色に仕上げられます。

ホワイトニング効果の持続性に関しては、後述するホームホワイトニングの方が優ります。オフィスホワイトニングの費用は40,000~70,000円程度が相場となっているようです。

ホームホワイトニングの特徴

ホームホワイトニングは、歯科医院で製作したホワイトニング用マウスピースと、処方された薬剤を使って、自宅で歯を白くする方法です。ホワイトニング効果を実感できるまでには1週間から10日程度かかりますが、白さの持続性においてはオフィスホワイトニングに優ります。好きな時、好きな場所で歯を白くしたい方にはお勧めの施術法です。ホームホワイトニングにかかる費用は、30,000~50,000円程度が相場となっています。

当院のホワイトニング

タワーサイド歯科室では、GC社の「Tion®ホーム プラチナ」というホームホワイトニング材を主に取り扱っております。薬剤のジェル性状や味の工夫もされており、知覚過敏症状が生じにくく快適に使用できるホワイトニングキットです。

ホワイトニング用マウスピースと薬剤がセットになったスターターセットをご用意しておりますので、ご興味のある方はお気軽にご相談ください。

インビザラインとホワイトニングは同時にできる?

同時進行(併用)可能でも推奨できない

インビザラインのアライナー(マウスピース)をホワイトニング用マウスピースの代わりに使用できないか、という素朴な疑問が生じます。

実際にホワイトニング用のジェルをアライナーに塗布して、いつも通りに装着する、というやり方でホームホワイトニングをすることはできます。しかし、最適な結果が得られるわけではない点にご注意ください。

恐らくインビザラインを行っている歯科医院では、オフィスもホームも、どちらのホワイトニングもインビザラインとの同時進行をNGとしているところが多いはずです。

インビザラインとホワイトニングの同時進行(併用)がNGな理由

インビザラインとホワイトニングを同時に行うことがNGな理由は、主に4つあります。

アタッチメントが邪魔になる

インビザラインによる歯列矯正では、必要に応じて「アタッチメント」と呼ばれるパーツを歯に接着します。歯の表面に矯正治療期間中に設置するレジン製の突起物で、アライナーが浮いてしまうのを防止し、より効果的な矯正力を働かせるために用いられます。

当然、このような突起物が歯に接着されている状態でホワイトニングすると、矯正終了後に突起を外した際には、ホワイトニングの仕上がりにムラが出ることとなります。

ホワイトニング材が均等に行き渡らない

インビザラインのアライナー内面は、歯表面との隙間が場所によって違います。従ってアライナーをホワイトニングトレーとして代用すると問題が起こります。実際にどうなるかというと、アタッチメントに相当する窪みにはホワイトニング材が溜まり、歯への圧力が強い場所からはホワイトニング材が逃げます。つまり、ホワイトニング材が均等に歯の表面に行き渡りません。

それと同時に、アライナーの辺縁からのホワイトニング材のリークが多くなります。ホワイトニング材が均等に行き渡らず、リークが多いのであれば、期待するホワイトニングの効果が得られないことはお分かりいただけるでしょう。

歯の移動で、歯の白い部分の広さが変わる

矯正治療に伴って歯茎の位置が変化し、外から見える歯の白い部分の広さが変わることがあります。そのためにホワイトニングされない部分が出てくる可能性があります。

また、ケースによっては“歯根面”が少しだけ露出することもあるでしょう。そうした状態の歯に漂白効果のあるホワイトニング材を無造作に作用させることは、知覚過敏等の症状を起こしやすくなります。

矯正力で歯が外からの刺激に敏感になる

マウスピース型矯正のインビザラインは、比較的弱い力で歯を移動させるのが特徴ですが、治療に伴う痛みは存在します。マウスピースによって矯正力が働いている以上、歯は外からの刺激に敏感になっています。

ですから、ホワイトニング単独であれば特に問題がなくても、インビザラインと同時進行(併用)となると、知覚過敏の症状が強くなることも珍しくありません。そうした観点からも、インビザラインとホワイトニングの同時進行(併用)は推奨することができません。

ホワイトニングするならインビザライン前・後どっちが正解?

ここまで、インビザラインとホワイトニングの同時進行(併用)は推奨できない理由を解説してきましたが、インビザラインの前と後、行うのならどちらが良いか気になりますよね。

インビザライン前にホワイトニングするメリット

インビザラインによる歯列矯正は、一般的なワイヤー矯正と同様、2~3年の期間を要します。その間、ホワイトニングできないことが大きなデメリットと感じる方は、インビザライン前にホワイトニングした方が良いといえます。インビザラインを開始する前にホワイトニングをしたからといって、矯正治療で不都合が生じることはありません。

インビザライン後にホワイトニングするメリット

インビザライン後には、歯列の状態が大きく変化しています。歯並びの状態はケースによってさまざまですが、多くの場合、治療前に見えていなかった部分が見えていたり、逆に見えていた部分が見えなくなっていたりするものです。

つまり、インビザライン前にホワイトニングしても、インビザライン後には白くなっていない部分が露出することもあるため、仕上がりの観点からは歯の移動が完了した後にホワイトニングした方が良いといえます。

まとめ

このように、マウスピース型矯正のインビザラインと歯を白くするホワイトニングは、同時進行(併用)可能ですが推奨することはできません。どうしても歯の色が気になる、治療中も美しい状態を保ちたいという方は、インビザライン前にホワイトニングを行いましょう。

そんなインビザラインとホワイトニングを同時に行うことに関してさらに詳しく知りたい方は、お気軽にタワーサイド歯科室までご相談ください。

インビザラインの詳しい内容はこちら

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歯科衛生士 藤野

歯科衛生士 藤野

生涯ご自身の歯で過ごせるようにプロフェッショナルケアをさせていただきます。二児の母ですので、小さいお子様のお口の管理もお任せください。

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