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インビザライン矯正中にマウスピースが浮く5つの原因と対処法

カテゴリー: マウスピース矯正

インビザライン矯正は、特殊なポリウレタン製のアライナーを装着するだけで歯並びを整えていくことができます。

とてもシンプルな治療法だけに、かえって戸惑う場面もあるかもしれませんね。例えば、インビザライン矯正中に、アライナーが浮く、という現象です。

この現象を経験される人は意外に多いので、その原因や対処法について詳しく解説します。

インビザラインが浮くことはある?

インビザライン矯正に用いるアライナー(マウスピース)は、患者さんそれぞれの歯列に適した形状に設計、製作されています。ですからアライナーを“装着できない“ということはまずありません。しかし装着の方法や治療経過によっては、アライナーが浮くことがあります。

インビザラインが浮く原因とは

インビザラインのアライナーが浮く原因は、主に以下の5つが挙げられます。

原因1:完全にフィットする形には作られていない

インビザラインのアライナーは、乱れた歯並びを少しずつ移動するために装着するものです。矯正力を働かせる前提で設計されているため、あえて歯列にぴったり合わせていない部分があります。つまり、ぴったり合わせていない部分があるために、適切な方法でしっかりと装着しないと“浮く”という現象が起こります。

これに比べ、歯を外力から守るために装着する装置や、矯正治療後に装着する戻り止めの装置(リテーナー)は、歯列と全く同じ形のマウスピースとなっていて、これらは装着しても歯は移動しません。

原因2:治療経過に乱れが生じている

インビザラインは、アライナーを毎日20時間以上装着しなければ計画通りに歯を移動できません。治療経過の乱れ(実際の歯の移動と、想定された歯の移動のズレ)が生じれば、次のアライナーに交換しても、しっかり装着することができなくなります。その結果、インビザラインのアライナーが浮くことがあります。

原因3:アライナーの番号を間違えている

インビザラインのアライナーには、ステージごとに番号がふられています。当然ではありますが、順番通りにアライナーを交換していかないと、歯列に装着することは困難となります。

インビザラインが浮く場合は、アライナーの番号を一度確認してみましょう。

原因4:アライナーの形状に問題がある

アライナーの形状に初めから不具合があったり、取り扱いを誤って変形させてしまったりすると、インビザラインが浮く原因となります。
なお、今まで入っていたアライナーが突然入らなくなった場合は、ほぼこの変形が原因です。

前後の番号のアライナーと比較して、形状に異常がないか確認しましょう。

原因5:アライナーチューウィーの使用が不十分

インビザラインのアライナーをしっかりと装着するためには、アライナーチューウィーと呼ばれるシリコン素材の補助器具を用いる必要があります。この器具の使用が不十分だと、アライナーが歯列の奥までしっかり入り込まず、浮いてしまうことがあります。

インビザラインで前歯部分が浮く原因

インビザラインの装着時に、前歯部分が浮くケースでは、アタッチメントを付けることで改善できることが多いです。前歯の部分が“実際に浮いている”のか、“浮いているように感じる”だけなのかによっても対処が異なりますので、一度担当医に相談しましょう。

インビザラインで奥歯部分が浮く原因

インビザラインで奥歯の部分が浮いている場合は、アライナーや治療経過に不具合が生じている可能性も考えられます。そのまま使用を継続するのではなく、担当医に相談しましょう。

インビザラインで1歯分だけ浮く原因

インビザラインで1歯分だけが“浮いている”のであれば、その歯とアライナー該当部分に不調和が生じているかもしれません。これは特に前から2本目3本目あたりの歯に起こることがあります。

インビザラインで根元が浮く(広がる)原因

インビザラインで歯の根元が浮く原因は、様々です。アライナーが根元まで入り込んでいないので、上述した5つの原因を検討してみましょう。

インビザラインで一部が浮く感じのする原因

インビザラインで前歯部や臼歯部など、歯列内の一部が浮く感じがする場合も複数の原因が考えられます。アライナーの装着時間、交換時期、変形、アライナーチューウィー使用法など、心当たりのある点を改めて確認しましょう。

インビザラインが浮く許容範囲とは

インビザラインのアライナーは、歯列にしっかり装着することを前提として作られています。インビザラインが少しでも浮いているような状況は、担当医が把握しているもの以外は基本的に放置できません。

インビザラインが浮いてしまう原因を突き止めて、きちんと改善することが大切です。もちろん、患者さんご自身では原因を究明できないことが多々ありますので、担当医に状況を説明し、指示を仰いでください。

ちなみに、インビザラインが“浮いている感じがする”だけの場合は、必ずしもアライナーの装着を中断する必要はありません。なぜなら、インビザラインのアライナーはもともと歯の矯正力を働かせるための装置であり、装着に伴って違和感や痛みなどが生じるからです。

この違和感を“浮いている”と捉える人も少なくありません。とくに、新しいアライナーに交換した直後は違和感も大きくなりやすい点にご注意ください。

インビザラインが浮く場合の対処法

インビザラインが浮く、あるいは浮いた感じがする場合は担当医に相談したうえで、以下の方法で対処しましょう。

  • アライナーチューウィーの使用を増やす。使っていなかった場合は指示通りに使う。
  • アライナーの装着時間を厳守する
  • ひとつ前のステージのアライナーに戻す(担当医の指示があった場合)

インビザラインが浮く場合は、とにかくまずアライナーチューウィーを指導されたとおりに使用しましょう。噛み方や噛む時間なども担当医の指示通りに行う必要があります。

アライナーの装着時間も20時間以上、可能なら22時間程度は装着するのが望ましいです。20時間を下回ることがないようにしましょう。

それでもインビザラインが浮く場合は担当医の指示のもと、ひとつ前のステージのアライナーを使用してみてください。

まとめ

インビザライン矯正中には、アライナーが浮いたり、浮いたように感じたりすることがあります。その際には、原因を突き止めて適切に対処する必要があります。

アライナー装着時間、アライナーチューウィーの使用法などが適切なのかを再確認の上、
インビザラインが浮く状態を放置せず、まずは担当医に相談することが大切です。

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歯科衛生士 杉山

歯科衛生士 杉山

体を動かすことって気持ちいいですよね!私はスノボとゴルフが好きです。そして、、、甘いものも大好き!みなさんの趣味のお話もたくさん聞かせてくださいね!みなさんお一人お一人に合ったお口のお掃除方法や悩みにお応えしてまいります。よろしくお願いします。