ご家族に「いびき」を指摘されたり、最近、眠りが浅いと感じていることはありませんか?
いびきをかいていると熟睡しているように思われがちですが、実は気道がややふさがった状態でいびきの音が出ているため、眠りが浅くて睡眠不足と同じ状態になってしまいます。
特に「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と呼ばれる症状が問題になっています。こうした「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の方が日本国内には推定200万人いるといわれています。寝ている間に呼吸していないときがある状態を睡眠時無呼吸と言いますが、重度になると、呼吸困難になったり、死を招く可能性もあります。
「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の治療法には、耳鼻咽喉科でCPAP(シーパップ)と呼ばれる鼻マスクを使った治療や、外科的な処置を行う場合がありますが、症状が軽い場合には、歯科医院における「スリープスプリント治療」が有効な場合があります。
長い期間、いびきをかいていたり、無呼吸の状態が続いていると、 高血圧、不整脈、心臓病、脳血管障害、糖尿病などを誘発するという報告もあります。また、運転中や仕事中に事故を起こす原因となったり、精神的に不安定になりやすいといった症状が出ることもあります。ご自身の健康を維持するために早めの受診をお勧めします。
当院ではスリープクリニックと連携して、いびき治療を行なっております。「スリープスプリント」とは、マウスガードをつけることで、気道を広げ、いびきや「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」を治療するための装置です。この装着を製作ご希望の場合は、スリープクリニックからの紹介状をご持参ください。
いびきの主な原因には以下のようなものがあげられます。
CPAPに抵抗がある方など、まずは治療のファーストチョイスとして始めてみることをお勧めします。
カウンセリング
カウンセリングとレントゲン等による診査を行い、型取りを行います。
仮使用
制作した装置を上下適正な位置で止めて、1週間程度ご自宅で仮使用します。
調整
装置の仕上げをするために一度装置を預かりします。
最終確認
完成品した装置を装着し最終チェック、ご自宅で使用を開始します。
人間の体は、睡眠時にさまざまなメンテナンスを行っているといいます。上質な生活には上質な睡眠は欠かせません。年齢や生活のスタイル相応に、健康のために投資をすることは人生の知恵の一つと言えるでしょう。健康を害して後悔をする前に、こまめにご自身の健康のために手入れをしたいものですね。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。