インビザライン治療中でもフェスに参加できる?意外な注意点を知っておこう
こんにちは。船橋市のタワーサイド歯科室、院長の齋藤です。日本では、夏から秋にかけてたくさんのフェスが開催されます。最近では、冬や春に開かれるフェスも目立つようになってきました。そのためフェスを楽しみにしている人の数も急増しています。
フェスは通常のコンサートとは異なる点が多々あることから、インビザライン治療中の方は不安や疑問に感じていることも少なくないでしょう。今回はそんなインビザライン治療中のフェスへの参加で気をつけたいこと、注意したいことについて、船橋市のタワーサイド歯科室が詳しく解説をします。
目次
インビザライン治療中に気をつけたいこと
インビザラインで歯並びの治療を行っている人は、日々の生活の中でも不自由を感じる場面がいくつかあるかと思います。そこでまずフェスに行く前に、インビザライン矯正そのもの注意事項を確認しておきましょう。
食事:マウスピースをつけたままの食事はNG
インビザラインでは、透明なポリウレタン製のマウスピースを装着することで歯が動いていきます。このマウスピースは比較的軟らかいことから、装着したまま噛むと変形や破折を招きます。ですから、インビザライン治療中の食事は、必ずマウスピースを外した状態で行う必要があります。
水分補給:マウスピースをつけた状態は水だけOK
歯列とマウスピースの間には、少なからずすき間が存在しています。水分であれば簡単に流れ込んでいくくらいのすき間がありますが、マウスピースをつけた状態では水しか飲めません。糖分が入った飲料を飲むと、虫歯のリスクが大きく上昇します。無糖であっても色がついている場合は、歯やマウスピースの着色を促してしまいます。
口腔ケア:お口とマウスピースの両方をケアする
インビザラインのマウスピースは、外した状態で歯磨きをします。その時は必ずマウスピースもケアするようにしましょう。歯だけ、もしくはマウスピースだけ洗っても不十分です。マウスピースのケアは、やわらかい歯ブラシでブラッシングするだけではなく、専用の洗浄剤で化学的に汚れを分解・除去したり、超音波洗浄機で機械的に効率よくお掃除したりすることも大切です。
日帰りでフェスに参加するときの注意点
日帰りのフェスでは、インビザライン治療中でも極端な不便を感じる場面はそれほど多くないでしょう。なぜなら、その日に帰宅して、お口やマウスピースのケアもしっかり行えるからです。ただ、日帰りフェスであったとしても、次に挙げる点には注意が必要です。
注意点1:食事の時はマウスピースを外す
日帰りのフェスでも、食事をする機会は複数回あることでしょう。とくにフェスが行われる現地での食事は、混雑が予想されるため、マウスピースを外せる環境にないことも珍しくありません。そこで「今日くらいならマウスピースをつけたまま食事しても大丈夫だろう」という気持ちになってしまうと、大きなトラブルに発展しかねないため要注意です。
マウスピースの着色や変色、破損のリスクが大きく高まります。割れたマウスピースがお口の粘膜を傷つけるおそれも出てくることでしょう。ですから、日帰りのフェスでも日常と同じように食事の時にはマウスピースをきちんと外すようにしてください。
注意点2:マウスピースをつけたままビールやジュースを飲まない
フェスの会場では、ジュースだけでなくビールなどのアルコール飲料も販売されています。年に数回しか行く機会のないフェスなので、はめを外してたくさんのお酒を飲んでしまう方もいらっしゃるかと思いますが、その時は必ずマウスピースを外すようにしてください。マウスピースをつけたままお酒やジュースを飲むと、歯に対して悪影響が及んでしまいます。
注意点3:マウスピースの着脱はトイレを活用
日帰りのフェスは、スタジアムを始めとした常設のイベント会場で行われることが多く、トイレや洗面台も併設されているのが一般的です。飲食やお口のケアのためにマウスピースを着脱する時は、そうした化粧室などを活用するようにしましょう。化粧室であれば、歯磨きやマウスピースの洗浄も丁寧に行えます。もちろん、会場の込み具合によっては、そうした余裕がない場合もあります。そんな時は、頑張ってお口をゆすぐことだけでもしてください。マウスウォッシュを使えるのであればなお良いです。
泊まりでフェスに参加するときの注意点
泊りがけでフェスに参加する場合は、日帰りの時とは少し異なる注意が必要となります。ここではいわゆる“野外フェス”を想定した注意点について解説します。
注意点1:簡易トイレしかないことが多い
泊りがけの野外フェスでは、常設のトイレがありません。簡易的に設置されたトイレが複数個、並んでいるだけなので、マウスピースを外して丁寧に洗ったり、付け直したりする余裕はないものとお考えください。ですから、泊りがけの野外フェスでマウスピースを着脱するのは、基本的にその場となります。タオルなどで口元を隠した状態でマウスピースを外しましょう。
マウスピースを落ち着いて外すスペースがないからといって、そのまま飲食してしまうのは絶対にNGです。野外フェスに参加した開放感から「ビールだけなら」と飲んでしまうと、必ず後悔します。とくに泊りがけのフェスは、夜も適切なケアを行いにくい環境にあることを忘れてはいけません。
注意点2:食後は最低限のケアになる
上段でも述べたように、野外フェスでは常設の化粧室がないことが多く、食後の歯磨きやマウスピースのケアも普段通りには行えません。基本的には、ペットボトルの水でお口の中をゆすいだり、キシリトール入りのガムを噛んだりする程度にとどまります。泊りがけのフェスでは、その点も踏まえた上で食事に配慮する必要があります。
注意点3:夜に行えるケアも限られる
近くのホテルなどに宿泊する場合は、通常通りのケアが行えますが、泊りがけの野外フェスでは、テントに宿泊するケースも珍しくありません。それも野外フェスの醍醐味のひとつといえます。
ただ、インビザライン矯正中の人がテントに宿泊する場合は、お口と装置のケアにも制限が加わる点に注意しなければなりません。普段通りに歯磨きやマウスピースの洗浄を行うことは難しいかと思いますが、洗浄剤などを活用するなどで、できる限り清潔に保つよう努めましょう。そのことも踏まえると、インビザライン矯正中の人はテントではなく、宿泊施設に泊まることを優先して考えた方が良いといえます。
まとめ
今回は、インビザライン治療中のフェスへの参加について、船橋市のタワーサイド歯科室が解説しました。インビザライン治療中でも問題なくフェスに参加することができますが、食事やケアの面で注意すべき点がいくつかあります。普通のイベントと同じ感覚で参加すると、失敗や後悔する可能性が高まるため十分にご注意ください。とりわけ泊りがけの野外フェスには、いろいろな制限がかかることから、準備を万全にしてから臨むようにしましょう。
斎藤 院長
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