大人の歯列矯正でよくある質問に答えます
こんにちは。船橋市のタワーサイド歯科室、院長の齋藤です。歯列矯正は「子どもの頃に受けた方が良い」という認識が広まっているため、大人の歯列矯正にはさまざまなリスクが伴うものと不安になっている方が多いようです。
確かに、歯並びの治療は小児期に行うことでより良い効果が得られることも多いのですが、大人になってからでも遅いというわけではありません。そこで今回は、大人の歯列矯正に関するよくある質問に、船橋のタワーサイド歯科室がわかりやすくお答えします。
目次
大人の歯列矯正よくある質問
大人は治りにくい?
大人になってから歯列矯正を始める際に、まず気になるのが「治りにくさ」でしょう。歯列矯正は、出っ歯や乱ぐい歯といった悪い歯並びを専用の装置で整えていく治療なので、顎の骨の硬さや代謝の良し悪しが深く関係します。具体的には、骨が硬かったり、骨の吸収・添加という代謝が起こりにくかったりすると、歯の移動も鈍くなります。
これらは年齢を重ねるごとに強まっていく傾向なので、歯並びは子どもよりも大人の方が治るまでに時間がかかると言って間違いありません。実際、10~20代は顎の骨が比較的柔らかく、代謝も活発であることから、歯が移動するスピードも速いのです。しかし、だからと言って大人になってからの歯列矯正では十分な結果が得られないという訳ではありませんのでご安心ください。
大人の方が費用は高くなる?
子どもの頃に受ける小児矯正は、大人の矯正よりも費用が安い選択肢が存在します。これは“成長”を利用したり、子ども特有の処置が存在するからです。例えば、当院では「プレオルソ」という器具を使った子ども向けの矯正を年間77,000円で実施しています。また、子ども向けのマウスピース矯正であるインビザライン・ファーストは、矯正施術料が440,000円であるため、大人の歯列矯正よりもかなり安いと言えます。
ただ、子どもの矯正には1期治療と2期治療の2つがあります。もしも全て永久歯に生え変わった後に行う2期治療を受ける場合には、大人の矯正の費用の方が極端に高くなるということはなくなります。また、中高年になってから歯列矯正を始めたとしても、ご年齢により費用が特別高くなるケースはありませんのでご安心ください。
大人の方が痛い?
歯列矯正に伴う痛みは、感受性やお口の状態に左右されるため個人差が大きく、一概に語ることは難しいです。ただ、上でも述べたように顎の骨は加齢とともに硬くなる傾向にあります。歯列矯正は歯を人為的に動かす治療なので、硬い骨に埋まっている歯の方が動かす際に痛みがより生じやすいことは間違いありません。そういう意味では子どもより大人の方が歯列矯正に伴う痛みが強いと言えます。
歯列矯正に伴う痛みやリスクについてより詳細に知りたいという方も多いと思いますので、ご不安に感じている方はご相談においでください。カウンセリングで丁寧に説明致します。
何歳まで歯列矯正できる?
大人の歯列矯正に年齢制限はありません。歯列矯正を受けたいと思った年齢が40代でも50代でも60代でも問題はないのです。ただし、全身状態がご健康であることが前提となります。仮にご年齢が若くても、例えば深刻な骨粗しょう症や糖尿病、関節リウマチなどを患っている場合は、歯を適切に動かすことが困難となります。
また、加齢や歯周病によって顎の骨が大きく吸収されてしまっている場合や、むし歯等によって歯の本数が大幅に減ってしまっている場合も歯列矯正を行えないことがあります。いずれも歯列矯正の可否についてご不安な方はご相談においでください。繰り返しになりますが、ご年齢を基準にして歯列矯正の可否を判断することは一切ありません。
抜歯ありの歯列矯正もできる?
もちろん可能です。抜歯が必要であるか、そして妥当であるかどうかはケースによって大きく変わりますので、担当医とよく相談しましょう。
大人が矯正しても意味がない?
結論からいうと、大人の歯列矯正では歯周病を予防し、歯牙をできるだけ長持ちさせるという目的がよりクローズアップされます。加えて、見た目が改善し、前向きな日常を手にする一助になることがあります。治療の技術も年々進歩しており、多くの場合、出っ歯や受け口、乱ぐい歯なども大人の歯列矯正できれいに治せる時代です。(一部、骨格的な異常に由来する歯並びは、歯列矯正では治せません。)これまでもたくさんの方が大人の矯正治療を受けられ、その有益な効果を享受されていらっしゃいます。
大人にオススメの歯列矯正
大人の歯列矯正には、表側矯正・裏側矯正・マウスピース矯正という3つの選択肢があります。
表側矯正
表側矯正は、最もスタンダードな大人の歯列矯正です。歯の表側に装置を固定します。透明や白色のブラケットを使ったり、ゴールド色にコーティングされたゴールドワイヤーや、白くコーティングされたホワイトワイヤーを選択したりすることで目立ちにくくさせることができます。ただし矯正装置をご自身で外すことはできません。この特徴をライフスタイルと照らし合わせて表側矯正を選択するかどうか、検討していただくことになります。
裏側矯正
歯の裏側に装置を固定する裏側矯正は審美面において最も優れた大人の歯列矯正といえます。表側からは装置がまったく見えないことから、仕事や私生活でも矯正中であることを周囲に気づかれたくない方にお勧めです。
しかし、発音しにくい、食事がしにくい、歯磨きしにくい、舌を傷つけるリスクが高いなど、多くの我慢を患者さんに強いる矯正方法になりますので、この点には特段の注意が必要です。大人の歯列矯正でそうしたリスク・危険性を被ることは、仕事にも直接的に悪い影響を及ぼす可能性もあります。
マウスピース矯正(インビザライン)
大人の歯列矯正で多くの人にお勧めできるのは、透明なマウスピース(アライナー)を使用するインビザラインです。インビザラインは、装置が目立ちにくい、発音しやすい、食事や歯磨きの時に取り外せる、歯の移動に伴う痛みが少ない、装置の故障や口腔粘膜が傷つくリスク・危険性が少ない、通院頻度が低い(2ヵ月に1回程度)といった多くのメリットが得られます。いずれも大学や会社での生活の中で有利に働くメリットとなっています。
まとめ
今回は、大人の歯列矯正でよくある質問について、船橋のタワーサイド歯科室が解説しました。矯正は子どもの頃に受けた方が良いという話をよく耳にするため、大人になってからだと費用が高くなったり、治りにくくなったりするのでは?という疑問をお持ちの方も多いようです。本文で取り上げた質問以外にも、大人の歯列矯正についてもっと知りたいことや不安に感じている点があれば、お気軽に当院までご相談ください。
斎藤 院長
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