矯正ブログOrthodontics BLOG

飛行機に矯正器具は持ち込める?金属探知機や機内での注意点を徹底解説

カテゴリー: 矯正治療全般

こんにちは。船橋駅から徒歩2分、タワーサイド歯科室です。矯正治療中の患者さまからよくいただくご質問のひとつに、

「このまま飛行機に乗って大丈夫ですか?」
「金属探知機に引っかかったりしませんか?」

というお声があります。

出張や旅行など、飛行機を使うタイミングで矯正装置の扱いに不安を抱く方は少なくありません。今回は、矯正中に飛行機へ搭乗する際の注意点や、機内での快適な過ごし方について、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。

飛行機に矯正器具をつけたまま乗っても大丈夫?

結論からお伝えすると、矯正装置をつけたまま飛行機に乗っても問題ありません。

金属探知機は反応する?

金属探知機

ワイヤー矯正に使われる金属は、非常に小さくて軽量な医療用素材のため、空港の金属探知機に反応することはほとんどありません。マウスピース矯正(インビザラインなど)の場合はプラスチック製のため、さらに安心です。

まれに金属探知機が反応することもありますが、その場合も「歯の矯正をしています」と伝えればスムーズに対応してもらえます。身体に装着された矯正器具は装置を取り外す必要もありません。

気圧の変化で痛みはある?〜フライト中に起きやすい症状と対策〜

飛行機内は気圧が変化するため、人によっては矯正装置まわりの違和感や痛みを感じることがあります。特に下記のような場合は要注意です。

  • 矯正の調整を受けた直後
  • 歯を動かし始めたばかりの時期
  • 虫歯や歯ぐきに炎症があるとき

違和感の多くは軽い圧迫感や鈍い痛みで、フライトが終わる頃にはおさまることがほとんどです。もし強い痛みが出た場合は、無理をせず担当の歯科医師に相談してください。

フライト中の飛行機内

出発前に検診を!

旅行の直前に歯のチェックを受けておくことで、こうしたトラブルを防ぎやすくなります。虫歯や歯周病が進行していると、気圧の変化で痛みが強まるケースもあるため、早めの受診をおすすめします。

機内で快適に過ごすためのポイント3選

矯正治療中でも安心して空の旅を楽しめるよう、機内で意識したいポイントを3つご紹介します。

  1. こまめに水分補給を

    機内は湿度が10〜20%程度と非常に乾燥しているため、口腔内の唾液量が減少しやすくなります。唾液が減ると、口の中が乾燥して装置による擦れが痛みにつながったり、虫歯や口内炎のリスクが高まったりします。

    無糖の飲み物、お茶などで、こまめに水分補給をしましょう。糖分の多い清涼飲料は虫歯の原因になるため避けた方が無難です。

  2. 食事は歯と装置にやさしいものを

    機内食には硬いパンやナッツ、スナック菓子などが含まれることがあります。こうした食品は、ブラケットの脱落やワイヤーの変形につながることがあるため注意が必要です。

    また、キャラメルなど粘着性の強いものも避けましょう。できるだけやわらかく、繊維質の少ない食品を選び、ゆっくり噛むようにしましょう。

  3. マウスピース矯正の方は衛生管理を徹底

    インビザラインなどのマウスピース矯正中の方は、食事のたびに取り外す必要があります。取り外したマウスピースは、ティッシュに包んで置いておくと紛失や不衛生な状態になりがちです。

    必ず専用のケースに保管し、再装着の前にはウェットティッシュなどで清拭する習慣を持ちましょう。

マウスピース矯正

矯正中の旅行を快適に楽しむために

出発前:歯科医院で事前チェックを

旅行中は矯正装置にトラブルがあっても、すぐに対応できるとは限りません。事前に歯科医院で下記の項目を確認しておくと安心です。

  • ワイヤーやブラケットの緩みがないか
  • マウスピースにひび割れがないか
  • 虫歯や歯ぐきの炎症がないか

必要に応じて早めに治療を済ませておきましょう。

機内や旅先で役立つ持ち物リスト

  • 携帯用の歯ブラシ・歯間ブラシ
  • マウスウォッシュやうがい用の水
  • 矯正用ワックス(器具の擦れ予防)
  • マウスピースケース(マウスピース矯正の方)

これらを手荷物に入れておけば、機内でも安心してケアができます。

お子様の場合は保護者のサポートを

お子様の矯正治療中の旅行では、保護者の方のサポートがとても重要です。マウスピースの紛失、装着忘れ、食後の歯磨き忘れなどが起こりやすいため、ケア用品の管理や声かけを忘れずに行いましょう。

まとめ

今回はこちらの内容をお届けしました。矯正中に飛行機を利用する際の注意点や旅行を楽しむポイントを解説しました。飛行機に矯正器具をつけたまま搭乗しても基本的に問題はありません。金属探知機への反応や機内でのトラブルも、正しく準備していればほとんど心配はいらないでしょう。

旅行前には歯科医院で状態をチェックし、必要なケア用品を持参することで、矯正中でも安心して旅を楽しむことができます。

気になることがありましたら、お気軽にタワーサイド歯科室へご相談ください。皆さまの快適なフライトと素敵な旅を心より応援しています!

The following two tabs change content below.
斎藤 院長

斎藤 院長

こんにちは、院長の斎藤幸彦です。タワーサイド歯科室では、悪くならないように通院する「予防歯科」と、全身の健康を守るための、噛み合わせ・歯列矯正について力を入れています。みなさんの健康回復と維持、幸せな人生をサポートするという志で、誠実に対応しています。安心してご相談くださいませ!

矯正治療に関することを
LINEでご相談いただけます。

LINE矯正相談