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八重歯はインビザラインで矯正できないって本当?

カテゴリー: マウスピース矯正

こんにちは。船橋駅から徒歩2分のタワーサイド歯科室です。

「八重歯って矯正した方がいいの?」
「インビザラインでは無理って聞いたんだけど……」
初めて矯正を検討される方から、こんなお声をよくいただきます。

たしかに、八重歯は“かわいい”とか“チャームポイント”とされることもあり、矯正すべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。一方で、歯科医としては、八重歯を放置することで起こるトラブルも数多く見てきました。この記事では、八重歯の矯正が本当に必要なのか、そしてマウスピース矯正「インビザライン」で治療ができるのかをわかりやすくご紹介します。

「八重歯=かわいい」? 八重歯は矯正したほうがいいの?

八重歯

結論から言うと、八重歯は矯正した方がいい歯並びです。八重歯とは、上の糸切り歯(犬歯)が本来の位置から外れて、前に飛び出してしまっている状態です。歯が並ぶスペースが足りないことが主な原因で、このような状態を専門用語で「叢生(そうせい)」といいます。実は、八重歯があると見た目だけでなく、機能面でもさまざまな問題を引き起こす可能性があります。

八重歯にはどんなデメリットがある?

  • 口腔衛生不良:歯磨きがしづらく、虫歯・歯周病のリスク大

    重なり合った部分は歯ブラシが届きにくく、汚れが残りやすくなります。口臭の原因になることもあります。

  • 咀嚼障害:咬み合わせが悪くなることで、顎や他の歯に負担がかかる

    噛みグセがついたり、顎関節症につながるケースも。

  • 口腔粘膜の損傷:口内炎になりやすい

    飛び出た八重歯が頬や唇に当たり、粘膜を傷つけることがあります。

  • 口腔粘膜の損傷:口内炎になりやすい

    「笑うと目立つ」「写真がイヤ」など、心理的な負担にもつながることがあります。

インビザラインで八重歯は本当に治せる?

「インビザラインは見た目が気にならないし、楽そう。だけど八重歯には向いてないって聞いた……」

そんな不安をお持ちの方、ご安心ください。実は、八重歯の多くはインビザラインで治療可能です。

ただし、これはあくまで「適切な診断と治療計画が立てられた場合に限る」という前提がつきます。すべての八重歯が対象になるわけではないため、まずは専門医による診断が重要です。

インビザラインが向いている八重歯

  • 歯の重なりが軽度
  • 小臼歯の抜歯のみでスペースが確保できる
  • 顎の骨格に大きな異常がない
  • 前歯の部分矯正を希望している

近年の技術進化により、三次元的な歯の動きもマウスピースでコントロール可能になってきました。補助装置(アタッチメントやゴムの使用)を併用すれば、八重歯の矯正も十分に対応可能です。

インビザラインが難しい八重歯

  • 顎の骨格に根本的な異常がある
  • 重度の叢生、あるいは複数箇所にわたる噛み合わせの問題がある
  • 外科的矯正(顎の手術)が必要なケース

こうした症例では、インビザラインだけでは対応しきれない可能性があります。その場合は、ワイヤー矯正や外科処置と組み合わせた治療をご提案することになります。

インビザラインで八重歯を治すメリット・デメリット

インビザライン

最後に、インビザラインによる八重歯の矯正には、どのようなメリットとデメリットを伴うのかについて解説します。

インビザラインで八重歯を矯正するメリット

  • 透明で目立たない

    矯正中であることに気づかれにくいのは、成人の患者さんに特に好評です。

  • 食事や歯磨きのときに外せる

    食事制限もなく、お口の中を清潔に保ちやすいのが魅力です。

  • 痛みが少ない

    ワイヤー矯正に比べて歯を動かすための調整が細分化して設定されるため、治療に伴う痛みを感じにくい方が多いです。また、インビザラインのマウスピースは表面が滑らかなので、唇や頬の内側の粘膜、舌などを傷めることがほとんどありません。

  • 治療の進行が3Dで見える

    「クリンチェック」というシミュレーションソフトで、治療のゴールまでの道のりを視覚的に確認できます。

  • 通院回数が少ない

    ワイヤー矯正は、4週間に1回くらいの頻度で通院するのが一般的ですが、インビザラインによる矯正の通院頻度は8週間に1回程度で、治療全体の通院回数が半分程度に抑えられます。お忙しい方にもおすすめです。

インビザラインで八重歯を矯正するデメリット

  • 装着時間を守らないと治療が延びる

    1日20〜22時間の装着が必須。これを守れないと、計画通りに進みません。

  • 取り外しが面倒と感じる方も

    毎回のご飲食と歯磨きの際にマウスピースを着脱しなければなりません。また、外食の予定がある場合にはケースを持ち歩く必要があります。

  • 重度の症例には不向きなことも

    外科矯正適応の症例には使えません。症例によってはワイヤー矯正の方が適している場合があります。

タワーサイド歯科室のインビザライン治療について

インビザライン治療

当院では、インビザライン認定ドクターが在籍し、**最新の3Dスキャナー「iTero」**を用いた精密診断を行っています。また、「前歯だけ治したい」「非抜歯で治したい」といったご要望にも、長年の経験と知識で丁寧に対応しています。

まとめ:八重歯こそ、自分に合った治療方法を

「八重歯が気になっているけど、ワイヤー矯正には抵抗がある」そんな方にとって、インビザラインは非常に有力な選択肢です。まずはご自身のお口の状態を正しく知ることから始めてみませんか?タワーサイド歯科室では、無料カウンセリングも実施中です。どうぞお気軽にご相談ください。

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斎藤 院長

斎藤 院長

こんにちは、院長の斎藤幸彦です。タワーサイド歯科室では、悪くならないように通院する「予防歯科」と、全身の健康を守るための、噛み合わせ・歯列矯正について力を入れています。みなさんの健康回復と維持、幸せな人生をサポートするという志で、誠実に対応しています。安心してご相談くださいませ!

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