お口周りの筋肉バランス整えることで歯並びを改善していくのが、プレオルソの特徴です。 歯並びの改善だけでなく、口呼吸から鼻呼吸への移行や、正しい飲み込みや発音にも効果があります。 装着時間は、就寝前1時間と就寝時。学校や食事の時間は外せるので、日常生活への影響はほとんどありません。 痛みや違和感が強いワイヤー式の矯正に比べ、お子さんが感じる負担は大きく軽減されます。
・常に口がポカンと開いていて、口呼吸をしている
・歯並びが悪い(出っ歯、前歯の凸凹、受け口など)
・かみ合わせが深い
お口をポカンと開けたままのお子さんがたまにいらっしゃいます。「お口ポカン」は見た目の問題だけでなく、口呼吸(こうこきゅう)の原因にもなります。口呼吸はアレルギーや発育不全を引き起こす可能性があり、こどものうちから正していく必要があります。
口腔機能を調整し、正しい発育を促すために、矯正第一期治療と言われる「小児」のうちにおススメしたいのが、取り外し可能なマウスピース式矯正装置「プレオルソ」です。 10歳頃までに「お口ポカン」の対策を適切に行い、舌の位置や、舌の使い方、口唇の筋力アップなどを行うことは、お口の正常な機能と形態を獲得するために、そして、お身体の健康のためにも大変有意義なものとなります。当院はプレオルソ取扱い歯科医院です。
こども向けのマウスピース型矯正装置「プレオルソ」には、次に挙げるようなメリットとデメリットがあります。
・装置は着脱式
プレオルソは着脱式の矯正装置です。食事の際には取り外すことができるため、普段通りにご飯を食べられます。歯磨きも普段通りに行えるので、汚れがたまりやすくなることもありません。就寝前1時間と就寝時以外は装置を外して生活できます。
・柔らかい素材で作られているのでお口の中を傷めにくい
プレオルソは柔軟性のある樹脂で作られています。お口の粘膜を傷付けるおそれがある金属製のワイヤーなどは一切使用しません。お子さんのお口に合わせて形を調整できるので、装着時の痛みを最小限に抑えられます。
・金属アレルギーのリスクがない
金属材料を一切使用しないプレオルソでは、金属アレルギーのリスクもゼロとなります。
・矯正で歯を抜く必要性が低くなる
プレオルソは顎の骨の発育を正常に促すことを目的とする矯正装置であり、適切な時期の使用によって将来、歯を抜かずに十分なスペースを確保できる可能性が高まります。
・口呼吸の改善につながる
口呼吸はお口周りの筋肉と骨の発育を遅らせ、歯並び・噛み合わせの異常を誘発する厄介な習慣です。お口の中が乾燥することで細菌・ウイルスの繁殖が促され、虫歯や歯周病、風邪などの感染症にもかかりやすくなります。プレオルソには、口呼吸を鼻呼吸へ移行する効果が期待できることから、さまざまなお口の異常・病気の予防に寄与できる可能性があります。
・発音や飲み込み方の改善を促す
口呼吸や歯並びの乱れがある場合、発音・呼吸・嚥下(えんげ)にも異常が見られることが多いです。これはお口周りの筋肉を正常に使えていないからです。プレオルソを装着するとお口周りの筋肉を正常に使えるように誘導され、しゃべる、話す、飲み込む動作を正しく行うように促されます。
・装置を使わないと治らない
プレオルソは着脱式の装置なので、お子さんが装着の使用を拒んでしまうと適切な効果が得られません。これは固定式の装置にはないデメリットといえます。
・歯を細かく動かすことはできない
プレオルソに期待できる治療効果は、「口呼吸から鼻呼吸への移行」、「お口周りの筋肉・骨の発育を正常に促すこと」、「反対咬合(受け口)、上顎前突(出っ歯)の早期改善と、将来の矯正治療に向けての土台作り」です。歯を1本単位で細かく移動することがプレオルソでは出来ません。1本単位の歯並びの調整はインビザラインファースト、あるいは2期治療の歯列矯正で行うことになります。
・適応できないこともある
出っ歯や受け口、乱ぐい歯などの症状が強い場合には、プレオルソを使えない場合があります。
就寝前1時間、装置を入れて過ごします。このとき、基本はお口を閉じるようにしますが、もちろんおしゃべりをしても問題ありません。 就寝時は装置を入れたまま、お休みください。
治療時に舌・口元、発音、水を飲むなどのトレーニングもアドバイスしますので、それを併用してさらに効果を高めましょう。
こども向けの矯正装置には、プレオルソ以外にもワイヤー矯正・床矯正・インビザライン(マウスピース型矯正装置)などがあります。
ワイヤー矯正は、歯並びの乱れを細かく整えるための装置です。1本1本の歯にブラケットと呼ばれる器具を着けて金属製のワイヤーを通します。歯を3次元的に動かすのが得意な装置で、歯の傾きや位置の異常を治す際に適応されます。
一般的には2期治療で使用される固定式の装置であり、プレオルソとは適応症も治療によって期待できる効果も大きく異なります。
床矯正は歯列や顎の骨の幅を広げるための装置です。プレオルソと同様、発育期に用いる着脱式の装置ですが、歯列の幅が狭窄している症例に適応される点で異なります。
床矯正には、お口周りの筋肉を使いやすくしたり、口呼吸を鼻呼吸へ移行させたりする効果は期待できません。
インビザラインファーストは、こども向けのマウスピース型矯正装置です。着脱式で発育期に用いる点もプレオルソと共通しており、顎の骨の発育を正常に促す効果も期待できます。
インビザラインファーストの主な治療効果は「歯並びの乱れを整えること」で、1本単位の歯の位置の改善が可能です。プレオルソとの違いは、インビザラインファーストは1日20時間装着するため、学校へ行く際にも装着していく必要がある点です。また、口呼吸を改善する効果は期待できません。
Question
プレオルソかワイヤー矯正かで悩んでいます
Anwer
それぞれ適応症が異なるため、まずは矯正相談を受けることをおすすめします。一般的なケースでは、プレオルソでまずお口の発育を正常に促し、健全な土台を形成します。その上で残った歯並び・噛み合わせの問題を2期治療のワイヤー矯正で改善します。プレオルソでお口周りの筋肉や骨が正常に発育させることで、ワイヤー矯正をする際に抜歯が不要となることもあります。
Question
プレオルソが他の矯正治療より安いのはなぜですか?
Anwer
プレオルソの装置は「既製品」です。症例に合わせて3つのタイプから選択することになりますが、インビザラインやワイヤー矯正のようなオーダーメイドの装置とは異なり、コストが大きく抑えられています。装置の調整も比較的容易に行えることから、他の矯正装置より費用が安くなっています。
Question
プレオルソは夜だけ付ければ良いって本当ですか?
Anwer
就寝中と就寝前1時間装着していただくことで、適切な治療効果が期待できます。外出する時には装着する必要はありません。ただ、装着時間が長くなるほど、矯正の効果は高くなるため、「夜だけ」に限定する必要はなく、お子さまの心身に負担がかからない範囲で日中に装着しても構いません。
Question
市販のマウスピースとの違いは何ですか?
Anwer
市販のマウスピースは、完全な既製品です。歯科医師による調整を前提としていないため、適切な治療効果が得られる保証はありません。合わないマウスピースを無理に装着すると歯並びや噛み合わせがかえって悪くなることもあります。お口の発育に悪影響が及ぶリスクもあり、歯科医師から推奨することはありません。
Question
永久歯でもプレオルソは使えますか?
Anwer
永久歯が生えそろった人には、適切な効果が期待できません。プレオルソは、お口周りの筋肉や顎の骨の発育が活発な10歳くらいまでに使用する装置で、永久歯が生えそろう12歳以降は、基本的に適応外となります。そのためプレオルソをはじめとした小児矯正の相談は6歳頃を目安に、もし6歳過ぎても気になることがあれば早めにご相談へおいでください。
年間77,000円
年間4~5回通院していただき、毎回調整を行います。
また、写真も毎回撮影するので、治療やトレーニングの効果を目で見ることができます。
※表示価格は税込です