私は頭痛もちだわ・・とおっしゃる患者様はかなりの数いらっしゃいます。その中には脳外科へ行ってCTやMRIを撮影したにもかかわらず異常なし、別の内科へ紹介されて、お薬を処方され、ずーっと飲み続けるようにいわれた・・・とおっしゃる方もいらっしゃいます。
頭痛のひとつの原因として、かみ合わせによる“歯や歯茎の打撲”があります。早期に発見し、全身的な不快症状につながらないようにすることも、歯科医師の重要な役目です。
当院では、頭痛の原因が口腔に関わるものであるかについての診断もしています。
顎関節症の治療では、患者さん毎に異なる症状や歯の状態を総合的に判断して、最適な治療法を選択する必要があります。主な治療法として以下の3つの方法があります。
咬合性外傷とは咬み合わせの力が強いことによって、歯やその周囲の組織(歯ぐきや骨)に損傷が起きる症状です。さらには顎の関節に損傷が起こる場合もあります。いわゆる「歯ぎしり」や「咬み締め」など、意識的、無意識的に過度な力がかかることで「歯がすり減る」「歯が欠ける」「顎の関節を痛める」ことがあり、この過剰な咬み合わせが原因で顎や首筋などの筋肉が常に緊張した状態に置かれ、首や肩の凝り、慢性的な頭痛などを引き起こしている場合があります。
まずは咬合性外傷を起こす原因を診断します。かみ合わせである場合には、かみ合わせの調整を行ったり補綴治療を行う場合もあります。また、歯周病が起因している場合には歯周病治療を行い症状を改善していきます。
歯ぎしり(グライディング)については、原因やメカニズムが明らかになっていないため、有効な治療法が現在まで見つかっていません。歯ぎしりによる咬合性外傷の場合には、「ナイトガード」と呼ばれる薄いマウスピースを使用することで、病状をコントロールすることに重点を置いていきます。ナイトガードを装着することで、顎や首の筋肉の負担が軽減され、慢性的な首や肩のこり、頭痛などが改善されることもあります。
カウンセリング
現在のお困りごとや症状、生活スタイル等を伺い治療方針を検討します
診査診断
レントゲンや口腔内診査を行い治療計画を立てます
治療
治療計画に基づき治療を進めます
メンテナンス
治療終了後は定期的にメンテナンスを行い治療後の状態をキープします
歯と歯のかみ合わせの間に、ほんのコンマ数ミリの異物が挟まっているだけでも、人間の体は違和感を感じます。過去に行った歯科治療の影響で、かみ合わせのバランスが崩れていたり、生活習慣の変化で不調が出る場合もあります。もちろん、お口の中にすべての原因があるわけではありませんが、違和感や不調の原因が「お口の中かな?」と感じることがあれば、お気軽にご相談ください。